■資料解説
ロシア側は、日本の韓国保護権について「何等異議を容るヽ余地なし」と延べ、満州還附開放問題、遼東半島租借権交付問題、東清鉄道の旅順―長春間の南満州支線交付問題についても条件つきで交渉に応じる姿勢を見せました。
しかし、樺太(サハリン)割譲、戦費賠償、中立国の抑留軍艦引渡し、極東における海軍力の制限については拒絶しました。とりわけ日本が求めた薩哈嗹島(サハリン)割譲と賠償問題に対して、ロシアは強固な姿勢を崩しませんでした。しかしながら、その一方で「同島に於て広く海上漁業及他の商事的企業を営むの権利を日本国に許与するの意向は充分之を有するものなり」として、営業の条件は特別の取り決めをもって協定する用意があることを述べています(3画像目)。
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