■資料解説
外務省記録>2門 条約>2類 講和条約、協定>1項 帝国諸外国間 に収録される資料「日露講和条約締結一件 第三巻/条約締結」中の、「休戦約定」に関わる部分です。1~69画像目が、それにあたります。
17画像目にある高平小五郎全権公使から桂太郎外務大臣に発信された電信文(7月4日付)からは、賠償支払いや樺太の割譲など日本側の要求条件を実現すべく、休戦合意の時期を見はからっていることがわかります。
24~25画像目は、8月29日付で交渉中の小村寿太郎から桂太郎外務大臣へ発信された電報文です。ヴィッテから休戦に関する提案があったことを伝え、休戦条件の原案を示して外務省に訓示を求める内容です。これに対する外務省の回答は、28画像目にあります。
32~33画像目は、合意された休戦議定書の内容を伝える電報文です。冒頭部右上に「極秘」、「上奏手続済 首相海相陸相四元老配布済」との印が押されています。
34画像目より後は、軍司令官による休戦条件交渉に関する文書です。たとえば、49~55画像目に満州方面における休戦にかかわる文書が、63~69画像目には、韓国方面における休戦協議が遅延している事情にかかわる文書があります。
なお、これらの文書の大部分は、『日本外交文書 第37巻第38巻別冊日露戦争V』の第5章第1節「休戦関係」に活字化されて収録されています。
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