■資料解説
旅順総攻撃の第一の目的は、旅順要塞の攻略によってロシア海軍第一太平洋艦隊を撃滅することにあったため、陸軍の第三軍と海軍の連合艦隊が連携をとる必要がありました。
その一環として、連合艦隊司令長官の東郷平八郎の命を受け、第三艦隊参謀の岩村団次郎中佐と伊集院俊大尉の2名が第三軍の司令部に派遣されていました。『旅順攻囲軍参加日誌』は、この2名が第三軍の旅順総攻撃に参加する中で記した日誌です。
49~52画像目には、11月6日付の記録があり、この中で、連合艦隊参謀の秋山真之からの書信の要旨が記されています。
これによれば、秋山参謀は、203高地もしくは鶏冠山方面の旅順港内を見渡せる地点を占領する見込みがあれば(旅順要塞は)陥落するだろうと考えているのがわかります。
|
左のアイコンをクリックすると関連資料が開きます。 |
|
ここからグローバルナビゲーションです