■資料解説
昭和4年(1929年)付のこの資料は、朝鮮半島南部の鎮海湾のそばに建設された「日本海海戦記念塔」に関する文書です。この中には「紀念塔(鉄骨鉄筋コンクリート)」の完成予想図があり、その高さが「百捨弐尺」(約34メートル)、建築費用が「七万円」(2008年度の約5,000万円に相当)と見積もられていた事が記されています(原文旧字、105画像目)。
また資料中には「日本海海戦記念塔建設会役員名簿」も添付されています。このリストには「東郷平八郎」「田中義一」「後藤新平」「財部彪」「加藤寛治」といった当時の陸海軍人や政治家の人名も見られ、そうした人々の寄付や支援によって記念塔の建設計画が進められたことがうかがえます(102~104画像目)。
この1929年にアメリカを発端として世界恐慌が始まり、昭和5年(1930年)にはロンドン海軍軍縮会議が開かれることになります。
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