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地域 | 朝鮮 |
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都市名 | 京城 |
解説 | 韓国統監府の長官。1905年11月17日の第二次日韓協約と同年12月20日の「統監府及理事庁官制」により設置された。初代統監は伊藤博文。統監は、親任官であり天皇に直隷し、韓国における日本政府の代表となり、また、韓国の外交に関する事項を監督した。日韓協約においては、「専ら外交」に関する事項のみを扱うことになっていたが、官制上では外交以外の事項もおこなうことが可能となる条文が組み込まれた。文官である統監は、治安維持のため韓国守備軍への命令権を有していた。それに加えて、罰則規定を含む統監府令を発令することができた。統監府設置以前から韓国に招聘された日本人も、統監の管理下に置かれた。1907年7月の第三次日韓協約締結により、統監は法令や重要な行政処分への監督権・韓国政府の高等官任免や日本人官吏の任用など人事権を掌握し、内政全般に強い影響力を持つにいたる。1910年10月の朝鮮総督府設置により廃止。 |
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参考資料 | 第三次日韓協約については、A01200018200を参照。統監府の官制については、A03020648500を参照。森山茂徳「『保護』から『併合』へ―日本の韓国『保護政治』の官僚制化」(森山茂徳・原田環編『大韓帝国の保護と併合』東京大学出版会、2013年)。 |
歴代長官 部局長等 |
歴代韓国統監:伊藤博文(1905年5月~1909年6月)曾禰荒助(1909年6月~1910年5月)寺内正毅(1910年5月~1910年9月) |