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地域 | 朝鮮 |
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都市名 | 京城 |
解説 | 統監府に置かれた日本による警察機構である。日本は1904年5月に「対韓方針・対韓施設綱領」を閣議決定すると、8月に締結した「第1次日韓協約」で、大韓帝国(韓国)政府に顧問として日本人官吏を置くことを認めさせ、財務、外交、軍部、警務、学部などに日本人(一部外国人)顧問が傭聘された。これにより、警察部門においても警務顧問が置かれると、首都や各地方に日本人警察官が配置され、韓国警察を監督した。その後、1907年7月の「第3次日韓協約」で日本人を韓国政府の次官や地方官僚に直接任用する道が開かれると、顧問警察制度は廃止、日本警察官が韓国の警察を直接掌握するようになった。1910年6月に韓国警察は統監府に委託、このとき、京城に警務総監部が置かれた。警察官署官制では、地方に警務部が設置、また各地に警察署が設けられた。警務総長は韓国駐箚憲兵隊長が兼任し、憲兵警察制度が発足した。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 統監府への警察移管、統監府警察官署官制については、A01200058100(韓国警察事務ヲ日本帝国政府へ委托ニ関スル覚書ヲ交換ス)、A03020860900(統監府警察官署官制制定)を参照。松田利彦『日本の朝鮮植民地支配と警察―1905~1945年』(校倉書房、2009年)糟谷憲一『朝鮮の近代』(世界史リブレット43、山川出版社、1996年) |
歴代長官 部局長等 |
歴代警務総長:岡喜七郎 |