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地域 | 朝鮮 |
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都市名 | 釜山・馬山・群山・木浦・京城・仁川・平壌・鎮南浦・元山・城津・大邸・新義州・清津 |
解説 | 韓国統監府の職務を分掌するため各地に置かれた機構。1905年11月27日、第二次日韓協約が締結されると第三条に基づいて、韓国の各開港場と日本国政府の必要と認める地に理事庁が置かれた。理事官(奏任官)は統監の指揮監督を承け、これまで領事館が担ってきた業務を引き継いだ。さらに安寧秩序を保持するために緊急の必要があると認める場合、当該地方駐在帝国軍隊の司令官に出兵を請うことができ、また韓国の施政事務であって条約に基づく義務の履行のために必要があれば韓国当該地方官憲に執行させることができた。理事庁は釜山・馬山・群山・木浦・京城・仁川・平壌・鎮南浦・元山・城津・大邸・新義州・清津に設置された。1907年9月の官制改正で理事庁の警察官は廃止され看守を置くことになった。1910年7月、理事長の警察事務は警務総監部または各警務部に移管、同年10月に朝鮮総督府が成立すると理事庁は廃止され、船舶および船員に関する事務は税関に、戸籍に関する事務は警察署に移管され、その他の業務は道および府に引き継がれた。 |
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参考資料 | 理事庁の設置については、A03020645800を参照。官制については、A03020648500を参照。「統監府及理事庁官制中改正」勅令第295号、1907年9月19日(『官報』第7270号、1907年9月20日)。「理事庁ニ於ケル警察事務引継手続」統監府訓令第13号、1910年7月13日(『官報』第8122号、1910年7月19日)。「元理事庁所管事務ハ左ノ手続ニ依リ各其ノ所管官署ト引継ヲ授受スヘシ」朝鮮総督府訓令第22号、1910年10月1日(『朝鮮総督府官報』第29号、1910年10月1日)。統監官房編『韓国施政年報』(統監官房、1908年、15-21頁)。 |
歴代長官 部局長等 |
韓国統監府理事庁理事官一覧【京城】三浦弥五郎 1905年~1910年【仁川】加藤本四郎 1905年本田常吉 1906年信夫淳平 1907年~1908年橋本豊太郎(副理事官) 1909年~1910年【釜山】有吉 明 1905年松井 茂 1906年亀山理平太 1907年~1910年【元山】田結鉚三郎 1905年村地卓爾(副理事官) 1906年若松兎三郎 1907年久永三郎 1908年~1910年【鎮南浦】染谷成章 1905年秋本豊之進 1906年~1910年【木浦】若松兎三郎 1905年~1906年中大路正雄 1907年松本重敏 1908年~1910年【馬山】三増久米吉 1905年~1910年【群山】鈴木栄作(副理事官) 1905年天野喜之助 1906年~1910年【平壌】菊池武一 1905年~1907年若松兎三郎 1908年~1910年【城津】大木安之助(副理事官) 1905年~1906年大枝義祐(副理事官) 1907年~1910年【大邸】(1906年~)中大路正雄 1906年氏野徳太郎 1907年岡本正夫 1908年能勢辰五郎 1909年~1910年【新義州】(1906年~)岡部三郎(副理事官) 1906年岡部三郎 1907年~1908年深川伝次郎(副理事官) 1909年~1910年【清津】(1907年~)松本重敏 1907年中大路正雄 1908年~1910年 |