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地域 | 朝鮮 |
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都市名 | 京城 |
解説 | 学務局に宗教課が設置されたのは1919年8月の改組のときである。改組は同年3月1日に起こった大規模な独立運動を経ておこなわれたものだが、この独立運動で検挙された者のなかにキリスト教信者が多数いたことや、外国人宣教師が関与していたことから宗教課の設置にいたった。管掌業務は「神社及び寺院に関する事項」、「宗教及び享祀に関する事項」とされ、朝鮮総督府の宗教行政を担った。宗教課には英語に堪能なキリスト教信者が課員として加えられ、外国人との交流にあたった。また学務局としても外国人宣教師に関わるようにし、総督府政治の周知徹底をはかった。1924年12月には、古蹟調査課の廃止に伴って業務が移管され、宗教業務と古蹟業務を扱うようになった。宗教課は1932年2月、内務局から移動した社会課に業務が移管され、廃止。また社会課は1936年10月の改編で内務局へ移ったため、学務局には社会教育課が新設され、宗教関係の業務が移管された。社会教育課は1942年11月の改編で錬成課と改称した。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 宗教課の設置過程と課の内容についてはRef:A06032002200を参照。「朝鮮総督府事務分掌規程改正」朝鮮総督府訓令第30号、1919年8月20日(『朝鮮総督府官報』号外1919年8月20日)。「朝鮮総督府事務分掌規程改正」朝鮮総督府訓令第13号、1932年2月13日(『朝鮮総督府官報』1932年2月13日)。「朝鮮総督府事務分掌規程改正」朝鮮総督府訓令第31号、1936年10月16日(『朝鮮総督府官報』号外1936年10月16日)。松谷基和「朝鮮総督府の対キリスト教政策」(学習院大学東洋文化研究所『東洋文化研究』18号、2016年3月)。 |
歴代長官 部局長等 |
松村松盛・学務課長兼務(1922年7月1日現在)/萩原彦三・学務課長兼務(1923年7月1日現在)/平井三男・学務課長兼務(1925年1月1日現在)/兪萬兼(1925年7月1日現在)/洪承均(1928年7月1日現在)/李昌根・宗教課長心得(1929年8月1日現在)/李昌根(1931年1月1日現在) |