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地域 | 朝鮮 |
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都市名 | 京城 |
解説 | 朝鮮総督府により設置された、国内商品の改良と販路拡張を目的とする施設。1912年11月開館の朝鮮総督府商品陳列館(朝鮮総督府告示第327号)を前身とし、南大門付近への新築移転を機に1929年11月に商工奨励館と改称され(同府告示第437号)、所管部局も殖産局商工課から改称後の1930年4月に殖産局直下へと変更がされた(同府訓令第18号)。1929年12月の商工奨励館規則(同府告示第467号)に掲げられた主要な業務には、①商品の見本及び参考品の収集・陳列、②商品の試売、③商品及び商取引に関する各種の調査、紹介、④商工業に関する図書及び刊行物等の発行、収集、供覧、⑤商品の意匠・図案に関する調査研究、⑥朝鮮内重要物産に関する技術上の研究、⑦産業発達上適切なる諸集会(即売会、見本市等)の開催等があった。1934年には館長が会長を務める朝鮮商品調査研究会を設立し、1935年には朝鮮総督府東京事務所に陳列室を開室するなど、積極的な活動を行っていた。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 「朝鮮総督府商品陳列館(京城永楽町二町目)明治44年11月1日ヨリ毎日左記時間内開館シ陳列品ヲ公衆ノ観覧ニ供ス」朝鮮総督府告示第327号、1911年10月31日(『朝鮮総督府官報』第354号、1911年10月31日)。「朝鮮総督府商品陳列館ハ自今朝鮮総督府商工奨励館ト改称ス」朝鮮総督府告示437号、1929年11月14日(『朝鮮総督府官報』第861号、1929年11月14日)。「朝鮮総督府商工奨励館規則左ノ通定ム」朝鮮総督府告示第467号、1929年12月12日(『朝鮮総督府官報』第875号、1929年12月2日)。「朝鮮総督府事務分掌規程中左ノ通改正ス」朝鮮総督府訓令第18号、1930年4月1日(『朝鮮総督府官報』号外、1930年4月1日)。朝鮮総督府『施政三十年史』朝鮮総督府、1940年、51頁。三宅拓也『近代日本<陳列所>研究』思文閣出版、2015年、435-442頁。井坂圭一良「商工奨励館十周年記念式 館長式辞」朝鮮商品調査研究会『朝鮮商工奨励館報』第71号、朝鮮商品調査研究会、1939年、1頁。朝鮮商品調査研究会『朝鮮商工奨励館報』第24号、朝鮮商品調査研究会1935年、16-20、25頁。 |