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地域 | 南洋群島 |
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都市名 | ロタ島 |
解説 | ロタ出張所はサイパン支庁のうち、ロタ島の人口増加のため、1937年8月4日に設置された支庁出張所。ロタ島一円を管轄し、出張所はロタ島ソンソンに置かれた。出張所には庶務係と警務係が置かれ、支庁事務を分掌した。ロタ島では製糖工場、ついで酒精工場が作られ、また果樹園や蔬菜園が作られており、人口が増えていた。1943年11月4日に南洋庁北部支庁ロタ出張所に改編されたが、管轄は変わらず、支庁出張所内には庶務課と警務課が置かれた。ロタ島には約5,000名の在留邦人がおり、農牧畜および燐砿に従事していた。米軍のサイパン占領後、ロタ島は敵中に孤立し、補給が無いため南洋庁の技師などが食料の増産にあたった。邦人避難民の秩序維持には南洋庁の依頼により組織された民政部(避難民誘導部)があたり、本部長には出張所長代理が充てられ、各避難所に支部が設けられた。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 南洋庁の官制については、A03021377500を参照。支庁の統合については、A03022875300を参照。「南洋庁支庁出張所事務分掌規程」南洋庁訓令第12号、1933年5 月10 日(『南洋庁公報』第251号、1933年5月15日)。「南洋庁支庁出張所ノ名称位置及管轄区域改正」南洋庁令第11号、1937年8 月4 日(『南洋庁公報』号外、1937年8月4日)。「南洋庁支庁及支庁出張所事務分掌規程」南洋庁訓令第43号1937年8月21日(『南洋庁公報』号外、1937年8月21日)。「南洋庁支庁出張所ノ名称位置及管轄区域改正」南洋庁令第53号、1943年11月5日(『南洋庁公報』号外、1943年11月5日)。「南洋庁支庁出張所事務分掌規程改正」南洋庁訓令第64号、1943年11月5日(『南洋庁公報』号外、1943年11月5日)。防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書 中部太平洋陸軍作戦〈2〉ペリリュー・アンガウル・硫黄島』(朝雲新聞社、1968年、591-601頁)。防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書 中部太平洋方面海軍作戦〈2〉昭和十七年六月以降』(朝雲新聞社、1973年、付表第6)。武村次郎「戦史叢書「ロタ島の守備」の補正」(『太平洋学会誌』52号、1991年、53-58頁)。 |
歴代長官 部局長等 |
金井新吉(1937年8月5日~) |