樺太

豊原

高等警察課は警察部内で新聞紙・出版物の取締や、思想、運動の検挙などを担った。1926年5月の樺太庁事務分掌規程改正にもとづき設置された。1930年1月の事務分掌規程改正により、高等警察課の分掌の一部を担う課として、特別高等警察課が設置される。集会結社・多衆運動の取締、選挙の取締のほか、菊花紋・御肖像に関する事項、宗教に関する事項、新聞紙・雑誌その他出版物に関する事項、著作権に関する事項、思想取締、労働争議に関する事項、朝鮮人に関する事項、外事警察に関する事項、外国旅券に関する事項等を分掌した。

明治・大正・昭和（植民地・占領地） ＞ 樺太 ＞ 樺太庁 ＞ 樺太庁長官 ＞ 警察部 ＞ 高等警察課／特別高等警察課

「樺太庁事務分掌規程中左ノ通改正ス」樺太庁訓令第117号、1926年5月8日（『官報』4134号、1926年6月5日）。「樺太庁事務分掌規程中左ノ通改正ス」樺太庁訓令第3号、1930年1月21日（『官報』981号、1930年4月10日）。「樺太事務分掌規程中左ノ通改正ス」樺太庁訓令第395号、1930年10月23日（『官報』1185号、1930年12月9日）。樺太庁警察部『警察要覧　昭和八年』樺太庁警察部、1934年、3頁。社団法人全国樺太連盟編『樺太沿革・行政史』1978年、350頁。

若泉小太郎（1930年7月1日現在）／森永茂市（1932年7月1日現在）／黒石勝（1936年1月1日現在）／新見泰三（1938年1月1日現在）／栗山松一・警務課長兼務（1942年7月1日現在）