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地域 | 樺太 |
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都市名 | 豊原 |
解説 | 保安課は警察部内でとくに商工業の取締、労働者管理、災害対策を中心に担った課。1907年4月、樺太庁官制にもとづき設置された。1918年6月の樺太庁事務分掌規程により、高等警察(集会結社、新聞紙・雑誌に関する取締)、行政警察(交通、産業、労働等の取締)、司法警察(犯罪捜査、被疑者の逮捕等)に関する事項や、消防に関する事項、遺失物・漂流物・埋蔵物等に関する事項、外国旅券に関する事項を分掌した。その後、1926年、1930年の樺太庁事務分掌規程の改正を経て、商業・飲食業等の取締、交通の取締、労務者使用に関する取締のほか、消防や災害に関する事項、工場や電気事業に関する事項、危険物や狩猟に関する事項、その他行政警察に関する事項を分掌した。1938年9月、戦時体制下における物資動員計画で経済保安係が課内に新設され、各警察署に配置された経済警察官と経済統制を担った。経済保安係は1941年8月に経済保安課となり、保安課と分離した。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 官制については、アジ歴Ref:A03020704800(1907年3月)を参照。1941年8月の事務分掌規程については、B14090063300(1941年8月)を参照。「樺太庁事務分掌規程左ノ通定ム」樺太庁訓令第21号、1918年6月6日(『官報』第1768号、1918年6月25日、603頁)。「樺太庁事務分掌規程中左ノ通改正ス」樺太庁訓令第117号、1926年5月8日(『官報』第4134号、1926年6月5日、126頁)。「樺太事務分掌規程中左ノ通改正ス」樺太庁訓令第3号、1930年1月21日(『官報』第981号、1930年4月10日)。「樺太庁事務分掌規程中左ノ通改正ス」樺太庁訓令第395号、1930年10月23日(『官報』第1185号、1930年12月9日、237頁)。樺太終戦史刊行会『樺太終戦史』社団法人全国樺太連盟、1973年、17~18頁。樺太庁『樺太庁施政三十年史(下)』(明治百年史叢書224)原書房、1974年、1568頁。原本は1936年発行。社団法人全国樺太連盟編『樺太沿革・行政史』1978年、350~351頁。 |
歴代長官 部局長等 |
岩田榮次郎(1917年5月1日現在)/岩本早太・保安課長心得(1919年5月1日現在)/大場節太郎(1920年7月1日現在)/藤尾順保(1922年7月1日現在)/重野経哉(1923年7月1日現在)/若泉小太郎(1926年7月1日現在)/森永茂市(1930年7月1日現在)/森永茂市・刑事課長兼務(1931年7月1日現在)/木原秀雄(1936年1月1日現在)/豊村靖彦(1937年1月1日現在)/阿部宗一(1938年1月1日現在)/栗山松一(1939年1月20日現在)/黒石勝・衛生課長兼務(1939年7月1日現在)/栗山松一・保安課長兼務(1940年2月1日現在)/奈良興雄(1941年8月15日現在) |