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地域 | 樺太 |
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解説 | 樺太庁水産物検査所は、水産物検査の敏活な遂行と検査基準の統一のために設置された。水産物の検査は、従来管内の各水産組合が実施し、樺太庁が補助金の交付や吏員の派遣などで検査を援助してきたが、水産物検査所の設置以後は、主要漁村に配置された同所の検査員が、所定区域に置かれた検査主任の監督のもと、検査主任より派遣された吏員とともに水産物の検査を行い、製品の改良指導に努めた。1913年、拓殖部に設置され、拓殖部が内務部へ統合された1924年12月より、内務部の所管となる。1927年6月、農林部が設置された際には内務部の所管だったが、1932年2月に農林部の所管となった。農林部が殖産部に改称された1936年12月以降は殖産部の所管となる。1943年、内地編入後の官制の改正により、水産業関係は経済部水産課の分掌となった。1944年7月、経済第一部への移管に伴い、再度水産物検査所が設置され、同部の所管となる。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 1941年8月の事務分掌規程については、B14090063300(1941年8月)を参照。内地編入後の官制改正についてはA03022809000(1943年3月)を参照。「樺太庁事務分掌規程左ノ通定ム」樺太庁訓令第21号、1918年6月6日(『官報』第1768号、1918年6月25日)。「樺太庁事務分掌規程中左ノ通改正ス」樺太庁訓令第315号、1927年6月29日(『官報』第239号、1927年10月13日)。「樺太庁事務分掌規程中左ノ通改正ス」樺太庁訓令第31号、1932年2月11日(『官報』第1575号、1932年4月2日)。樺太庁『樺太庁施政三十年史(上)』(明治百年史叢書223)、原書房、1974年(原著は1936年発行)、160-162頁、317頁。社団法人全国樺太連盟編『樺太沿革・行政史』1978年、350-355頁。 |
歴代長官 部局長等 |
岡本暁・内務部水産課長兼務(1929年1月1日現在)/堀重三(1932年7月1日現在)/堀重三・殖産部水産検査所長(1937年1月1日現在)/大野彪弼・殖産部水産検査所長(1938年7月1日現在)/根本壽行(1942年7月1日現在) |