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地域 | 朝鮮 |
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都市名 | 京城 |
解説 | 学務課は内務部学務局の一課として1910年10月の併合当初の官制から設けられた。学校・幼稚園・図書館その他の学制に関する事項と教員に関する事項を主管業務とし、学務行政の中心を担った課である。1919年3月に起きた大規模な独立運動によって総督府の機構は改編を迫られ、内務部学務局も1919年8月の改編で独立した局となったが、学務課はかわらず存続した。管掌事項には変更があり、教育・学芸、教員、学校・幼稚園・図書館、朝鮮総督府観測所、経学院に関する事項となった。学務課の名前が消えたのは、戦時教育体制にあわせた1944年11月の学務局改編で専門教育課と国民教育課に分課されたときである。なお学務局長および学務課長には警察行政出身者が多く、日本内地の県警や朝鮮の道警察の職歴を経て学務課長に就任している例がみられるのも、この課の特徴のひとつである。 |
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参考資料 | 「朝鮮総督府事務分掌規程」朝鮮総督府訓令第2号、1910年10月1日(『朝鮮総督府官報』1910年10月1日)「朝鮮総督府事務分掌規程中改正」朝鮮総督府訓令第30号、1919年8月20日(『朝鮮総督府官報』号外1919年8月20日)稲葉継雄「朝鮮総督府学務局長・学務課長の人事」『九州大学大学院教育学研究紀要』Vol11-54、2008年 |