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地域 | 台湾 |
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都市名 | 台南州 |
解説 | 台湾総督府殖産局糖業試験場の前身は、1907(明治40)年7月に設置された臨時台湾糖務局糖業試験場である。1911(明治44)年10月14日勅令第260号により臨時台湾糖務局が廃止されると、殖産局の下部組織に糖務課が設けられ、糖業試験場も同局の附属機関となった。糖業試験場は台南州新化郡に位置し、主要業務はサトウキビと輪作物の耕種試験、砂糖・副産物の製造試験、種苗の養成・繁殖、サトウキビの病虫害対策、糖業物料の分析鑑定・調査、糖業講習生養成であった。初代場長は元臨時台湾糖務局糖業試験場長を務めた技師の吉田碩造。1921(大正10)年8月1日の台湾総督府中央研究所設置にともない、中央研究所農業部糖業科に業務移管され、廃止された。 |
上位の階層 | |
参考資料 | Ref: A03020914300「台湾糖務局官制廃止」。Ref: A06032555300「臨時台湾糖務局年報第十年報」、12頁。Ref: A01200198900「台湾総督府中央研究所官制」、6-10・14-15頁。Ref: A01200635500、12-14頁。呉文星「札幌農学校卒業生と台湾近代糖業研究の展開――台湾総督府糖業試験場を中心として(1903~1921)」松田利彦編『日本の朝鮮・台湾支配と植民地官僚(国際シンポジウム第30集)』国際日本文化研究センター、2008年。 |
歴代長官 部局長等 |
場長:吉田碩造(1911年~1912年、技師、元臨時台湾糖務局糖業試験場長)金田政四郎(1912~1913年、殖産局糖務課長兼任)小林音八(1914年~1915年、殖産局糖務課長兼任)藤野幹(1915年~1919年、殖産局糖務課長兼任)大島金太郎(1919年~1921年、技師、1920年5月~農事試験場長兼任) |