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地域 | 台湾 |
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都市名 | 台北・台中・台南・台東・恒春・澎湖島・花蓮港 |
解説 | 気象観測等を所掌した、台湾総督府逓信局の付属機関。1919年8月の官制改正(勅令第393号)により逓信局付属となり、同局海事課が事務を主管した。施設数は、既存の6か所(台北、台中、台南、台東、恒春、澎湖島)に加え、1921年に花蓮港(台湾総督府告示第119号)に増設され計7か所となり、うち台北が中央測候所として警報の発令や情報集約等を担った。測候所には奏任官で上官の命を承け気象に関する事務を掌る技師(全測候所通して定員1名、台北に配置)と、気象に関する事務に従事する判任官の技手が置かれた。気象観測に際しては、各測候所は1日6回観測を行うほか、各所灯台からも気温・雨量等の情報収集を行い、特に雨量は内務局土木課等からも報告が収集された。また、1919年1月からは水路部の依嘱により地磁気観測も行った。1924年12月の官制改正(勅令第427号)による逓信局の廃止をうけ、台湾総督府内務局に付属局課が変更された。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 官制については、A03021213300(1919年8月)、A03021532000(1924年12月)を参照。「花蓮港庁花蓮港街ニ測候所ヲ設置シ花蓮港測候所ト称ス但シ気象観測事務ハ大正10年9月1日ヨリ開始ス」台湾総督府告示第119号、1921年8月11日(『台湾総督府報』第2446号、1921年8月11日)。中央気象台『中央気象台一覧』(中央気象台、1932年、163-164頁)。 |