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地域 | 台湾 |
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都市名 | 台北 |
解説 | 蕃務本署は総督府が台湾を統治するにあたり、原住民族に対して撫育と武力的威圧を行った機関である。原住民族への対処を主眼とする警察機関と言い換えることもできる。1909年10月、勅令第270号によって民政部内に設置。同署内には庶務課と蕃務課の二課が置かれ、蕃人撫育、蕃地の警戒、討伐、蕃地警察職員の配置などを掌った。蕃人、蕃地、討伐はいずれも原住民族に対する差別的表現に値するが、ここでは台湾総督府府報に則り、当時の表現を用いた。1911年の官制改正時には警察本署と蕃務本署の二署体制となり、1915年7月の官制改正で蕃務本署は廃止された。 |
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参考資料 | 「台湾総督府官制改正」勅令第270号(1909年10月)については、A03020813800を参照。「台湾総督府官房並民政部各局及蕃務本署分課規程」(台湾総督府『府報』第2819号、1909年10月25日)。「台湾総督府官制中改正」(『官報』第7902号、1909年10月25日)、(『官報』第8498号、1919年10月16日)、(『官報』第892号、1915年7月22日)。西村一之「蕃務本著調査課と「理蕃」:佐倉孫三を通して」『日本女子大学紀要 人間社会学部』第42号(2013年)17‐32頁。 |