国内外の東京大会に対する反対の声をうけ、昭和１３年（１９３８年）７月１５日の閣議では正式にオリンピックの開催権を返上することが決定されました。資料９は、宇垣外務大臣が閣議の決定を受けて在外公館にあてて送った電報の起草文です。ここでは、東京大会招致に尽力した各国当局と国際オリンピック委員会の関係者に対し謝意をあらわし、昭和１９年（１９４４年）に予定されているオリンピック第１３回大会を東京市で開催する運動をするため引き続き協力を求めるように通達しています。
その後、第１２回大会はヘルシンキでの開催が決定されましたが、昭和１４年（１９３９年）に第二次世界大戦が勃発したため、開催が中止されました。
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