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地域 | 南洋群島 |
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都市名 | パラオ・モウグ・ロタ・クツルー・エンダービー |
解説 | 南洋庁気象台は、南洋群島において気象観測を行った機関である。1938年7月12日「南洋庁気象台官制」にもとづき、南洋庁に附置されていた南洋庁観測所が、その特殊性や業務煩多等を理由に本庁から独立し設置されたものである。気象台はパラオに設置され、観測所附属の出張所や分室は測候所と改称され、翌年にはモウグ、ロタ、クツルー及びエンダービーに測候所が設置され、気象観測が行われた。気象台長には技師(専任・奏任官)が充てられた。1938年12月、パガン、ウルシイ、トラック、クサイ、ウオッヂエの測候所は廃止され、海軍に属する水路部に移管された。さらに1941年3月、海軍第四気象隊がその本部をパラオの南洋庁気象台に開設すると、気象台職員を海軍嘱託として協同業務を行うようになり、翌年4月には本部がトラックに移り、パラオにはパラオ支隊が設置された。1944年9月には気象台は本島がスパン方面に移転。1945年8月終戦に伴い閉止された。 |
上位の階層 | |
参考資料 | Ref.A02030202800、A02030050700、A01200215900。山本晴彦『帝国日本の気象観測ネットワークⅢ―水路部・海軍気象部―』農林統計出版、2017年、253-259頁。山本晴彦『帝国日本の気象観測ネットワークⅡ―陸軍気象部―』農林統計出版、2015年、31-32頁。 |
歴代長官 部局長等 |
川崎英男(1939年1月20日現在)/菅原芳生(1941年8月15日現在) |