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地域 | 樺太 |
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解説 | 樺太庁中央試験所は、1929年、樺太庁中央試験所官制にもとづき設置された。同機関の設置により樺太庁農事試験場、樺太庁水産試験場は廃止され、樺太庁の産業開発に関わる調査・研究は中央試験所に一元化された。樺太庁中央試験所事務分掌規程により、農業部、畜産部、林業部、水産部が置かれ、一次産業を中心に調査・研究が進められた。また、機密に関する事項や所員に関する諸事項、法規及び文書記録の編纂保存、予算決算などを取り扱う部署として、庶務課が置かれた。1938年化学工業部を新設し、従来の農林水産資源の自給的活用を目指す研究に加え、代替原料の活用を目的とした研究開発を進めた。また、樺太庁内の衣食住の保健衛生に関する調査・研究を行なう部門として、保健部が新設された。1939年10月には、所内業務の運用計画、連絡調整などを取り扱う企画部が設けられた。宇遠泊、恵須取、敷香に支所を設置した。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 樺太庁中央試験所官制についてはA01200595100(1929年9月)を参照。樺太庁中央試験所官制中の改正についてはA01200610900(1930年9月)、A02030048400(1938年3月)、A02030293100(1940年5月)を参照。三木理史『移住型植民地樺太の形成』塙書房、2012年、49頁。原暉之・天野尚樹編『樺太四〇年の歴史―四〇万人の故郷―』一般社団法人全国樺太連盟、2017年、245頁-250頁。 |
歴代長官 部局長等 |
三宅康次(1930年1月1日現在)/奈良部都義(1939年1月20日現在)/山田桂輔(1941年8月15日現在) |