トップページ > グロッサリー検索
地域 | 満洲国 |
---|---|
都市名 | 新京 |
解説 | 満洲国治安部は、国務院の傘下に設置され、軍政と警察など満洲国内部の治安維持を担当した。治安部の設置は、1937年6月の国務院官制の改革によって軍政部が治安部に改編され、治安警察・行政警察を担う警務司が加えられたことによる 。治安部には警務司のほか、参謀業務である参謀司や軍政業務を司る軍政司、部外に馬政局が置かれていた。また1937年12月には外部機関として保安局が設置された。保安局は官制上の業務内容が明確にされない秘密機関として、特に防諜・諜報業務に従事したという。さらに1939年1月12日には勅令第5号により、外局として指紋管理局が設置された。1940年1月1日には同様に外部機関として測量局も設置されている。1940年12月28日には、勅令第405号によって馬政局の管轄が興農部に移った。1943年4月1日、治安部は警察業務を総務庁外局の警務総局に移行し、軍事部となった。 |
上位の階層 | |
下位の階層 | |
参考資料 | 岡部牧夫『満洲国』(講談社学術文庫、2007年)/ 治安部の設置については、「国務院各部官制」勅令第120号、1937年6月5日(『満州国政府公報日譯』第954号、1937年6月5日、詳しくはRef.A06031001700を参照/保安局の設置については、「保安局官制」勅令第510号、1937年12月28日(『満州国政府公報日譯』第1125号、1937年12月28日、詳しくはRef. A06031002300を参照/指紋管理局の設置については、「指紋管理局官制」勅令第5号、1939年1月12日(『満州国政府公報日譯』第1427号、1939年1月12日、詳しくはRef. A06031003500を参照/馬政局の興農部への管轄移動については、「馬政局官制中改正ノ件」勅令第405号、1940年12月28日(『満州国政府公報日譯』第2005号、1940年12月28日、詳しくはRef. A06031004600を参照/治安部の軍事部への改組については、満洲国史編纂刊行委員会『満洲国史 各論』満蒙同胞援護会、1971年、258頁を参照。 |
歴代長官 部局長等 |
平林盛人・最高顧問(1937年8月現在)/薄田美朝・次長(1937年7月1日現在)/松井太久郎(1939年8月現在)/中野英光(1940年12月現在)/渋谷三郎・次長(1939年12月16日~1943年4月1日) |