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地域 | 関東州 |
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都市名 | 奉天/旅順/大連/長春/安東 |
解説 | 関東都督府が管轄する地域内(関東州および満鉄沿線)におけるペスト防疫を担った部署。前身は1910年9月25日に大連に設置された臨時防疫事務所であり、1911年1月25日発令の関東都督府令臨第二号により臨時防疫部として改編され本部は奉天に置かれ、同年2月16日には関東都督府臨時防疫部官制(勅令第9号)が公布された。支部は旅順・大連・長春・安東など主要都市に置かれた。部長は当初、関東都督が任命することとされ、関東都督府警視総長・佐藤友熊が兼任したが、同年3月9日の官制改正により関東都督が兼務することとなった。主要な業務としては、満鉄会社と協力して行う列車乗込検疫、患者隔離所の管理、清国官憲との協力などを担った。同部はペストの流行が収束した1912年3月31日に廃止となったが、その後、1920年に再度ペストが流行したため、関東都督府の業務を引き継いだ関東庁にも臨時防疫部が設置されることとなる。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 大連臨時防疫事務所については、B15100713100、臨時防疫部官制はA03020889200、03020931800、臨時防疫部の主要業務についてはB12082373700を参照。関東都督府臨時防疫部『明治四十三四年南滿州「ペスト」流行誌』1912年。飯島渉『ペストと近代中国』研文出版、191~192頁。 |
歴代長官 部局長等 |
大島義昌(1911年5月1日現在) |