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地域 | 関東州 |
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都市名 | 旅順 |
解説 | 日露戦争で得た遼東半島の租借地には当初関東総督府の軍政が敷かれたが、それを平時組織に改編するため、1906(明治39)年8月の関東都督府官制によって関東都督府が設置された。関東都督府には都督官房、民政部及び陸軍部が置かれた。また関東州を三区分し、それぞれの区に民政署を置いた。1908(明治41)年10月の都督府官制改正で三区あった民政署が二区となり、そして監獄署が廃止された。1917(大正6)年7月の官制改正では、民政部警務課を廃して都督官房、民政部、陸軍部と並ぶ警務部が設置された。警務総長は南満駐箚憲兵の長たる陸軍将校を充て、これが警務部の事務を掌理することとなった。1919(大正8)年4月の勅令第94号で関東都督府は廃止され、関東庁と関東軍が分立する体制が新たに作られた。 |
上位の階層 | 明治・大正・昭和(植民地・占領地) > 関東州・満洲国 > 関東都督府 |
下位の階層 | |
参考資料 | 「日本法令索引」A03020966800, A01200130900, A03021101300, A03021183400柳生正文「関東都督府官制の改革と関東軍の独立――原敬内閣と対満洲行政機構改革問題」(『駒沢史学』第35号、1986年) |