トップページ > グロッサリー検索
地域 | 朝鮮 |
---|---|
解説 | 日中戦争後、戦時統制のひとつとして1939年3月に賃金統制令が発布され、労働者の賃金が国家によって管理えされるようになった。日本では賃金統制委員会が設置され、これに関する実務を担ったが、朝鮮でも同様の組織がつくられた。それが朝鮮賃金委員会である。朝鮮賃金委員会は1939年11月1日に発足、中央賃金委員会と道賃金委員会があり、中央は朝鮮総督が監督し、道は道知事が監督した。総督(道知事)の諮問機関として「賃金統制令施行ニ関スル重要事項」や「労働者ノ賃金ニ関スル重要事項」について調査・審議するとされ、委員長は中央では政務総監が務め、道では道知事が務めた。委員は関係各庁の高等官ならびに学識経験者から選ばれた。なお賃金統制令は日本では4月10日から施行されたが、朝鮮と台湾、樺太での施行は8月1日からであった。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 朝鮮賃金委員会の官制についてはRef:A03022410400を参照。「賃金統制令」勅令第128号、「賃金委員会官制」勅令第129号(『官報』1939年3月31日)。 |