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地域 | 朝鮮 |
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都市名 | 京城 |
解説 | 朝鮮半島の文化財の調査、保存を審査するために組織された委員会。1916年4月に内務部第一課の古蹟調査事業と内務部学務局編輯課の史料調査事業とが総督官房総務局総務課に移管され、管下の総督府博物館が文化財行政を統括することになった。同年7月、「古蹟及遺物保存規則」が発布され、朝鮮の史跡・遺物の保存が図られることになり、古蹟調査委員会が組織され、古蹟・遺物の調査、古蹟の保存と遺物の蒐集、古蹟・遺物・名勝に影響を及ぼす施設、古文書の調査・蒐集に関する事項を審査することが定められた。古蹟調査委員長は政務総監が充てられ、古蹟調査委員には総督府関係部局の高等官と学識経験者が務めた。古蹟調査委員会の事業は総督府博物館に於いて立案され、委員会において協議し、総督の許可を得て実行された。調査・保存の計画と実施にあたり、委員は年度計画書を提出し、それに従って調査を遂行、その結果は調査報告書の形で提出、年度別の『古蹟調査報告』、年度を超えた『古蹟調査特別報告』として刊行された。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 古蹟調査委員会の年度調査についてはA06032008300、年度を超えた調査についてはA06032010800を参照のこと。「古蹟及遺物保存規則」、朝鮮総督府府令第52号、1916年7月4日(『朝鮮総督府官報』第1175号、1916年7月4日)。「古蹟調査委員会規程」、朝鮮総督府訓令第29号、1916年7月4日(『朝鮮総督府官報』第1175号、1916年7月4日)。藤田亮策「朝鮮の古蹟調査と保存の沿革」(『朝鮮総覧』朝鮮総督府、1933年)、藤田亮策「朝鮮古蹟調査」(『朝鮮学論考』藤田先生記念事業会、1963年)、金泰蓮「朝鮮総督府博物館の設立と運営について―1910~1921年を中心に―」(『仏教大学大学院紀要』文学研究科篇、 第43号、2015年)。 |
歴代長官 部局長等 |
朝鮮総督府古蹟調査委員会委員一覧(1916年~1918年)【古蹟調査委員長】(政務総監)山形伊三郎 1916年4月26日~【古蹟調査委員】持時六三郎 1916年4月26日~1917年6月6日関屋貞四郎 1916年4月26日~児玉秀雄 1916年4月26日~1916年10月9日浅見倫太郎 1916年4月26日~1918年3月8日上林敬次郎 1916年4月26日~1916年10月28日荻田悦造 1916年4月26日~沢田豊丈 1916年4月26日~郡山 智 1916年4月26日~関野 貞 1916年4月26日~黒板勝美 1916年4月26日~今西 龍 1916年4月26日~黒田甲子太郎 1916年4月26日~1916年10月23日鳥居龍蔵 1916年4月26日~中野有光 1916年8月2日~1917年10月1日小田省吾 1916年8月2日~劉 猛 1916年8月2日~柳 正秀 1916年8月2日~具 羲書 1916年8月2日~時永浦三 1917年2月7日~1917年10月1日田中卯三 1917年2月7日~宇佐美勝夫 1917年2月7日~岩井長三郎 1917年8月25日~馬場是一郎 1917年8月25日~谷井済一 1917年8月25日~工藤荘平 1917年10月1日~【古蹟調査委員会幹事】小田幹治郎 1916年4月26日~ |