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地域 | 朝鮮 |
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都市名 | 京城 |
解説 | 工業伝習所は、朝鮮における工業技術を伝習する機関。1910年9月29日「朝鮮総督府工業伝習所官制」(勅令第三七一号)にもとづき設置された。職員は、所長(奏任)、技師2名(奏任)、書記・技手20人(判任)。修業期限は、本科2年、本科卒業者のうち特殊なものを専攻する者向けの専攻科で1年以内、実技を習得しようとする者向けの実科で1年以内だった。伝習科目は、染織、陶器、金工、木工及び応用化学の5科。入学志願者は満14歳以上の男子で、朝鮮人においては修業年限4年の普通学校卒業または同等以上の学力を有する者、内地人においては尋常小学校卒業または同等以上の学力を有する者で、工業家の子弟または将来工業あるいは工業に関する職務に従事しようとする志望堅固なる者だった。1912年3月に中央試験所が設置されると、朝鮮総督府工業伝習所官制は廃止され、工業伝習所は中央試験所に附置されることとなった。1916年4月、工業伝習所は、京城工業専門学校となった。 |
上位の階層 | |
参考資料 | Ref:A03020868400で、朝鮮総督府工業伝習所官制制定。Ref:A03020928200で、朝鮮総督府中央試験所官制制定朝鮮総督府工業伝習所官制廃止。Ref: C02030725100で、朝鮮総督府工業伝習所規則。京城工業専門学校編『京城工業専門学校一覧』1917年。 |