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地域 | 朝鮮 |
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解説 | 朝鮮総督府農事試験場の前身は、1910(明治43)年6月に設置された朝鮮総督府勧業模範場。勧業模範場の業務内容の拡大にともない名称が不相応とされ、また干拓地除塩試験や南部の稲作支場設置にむけて増員が見込まれるため、1929(昭和4)年9月17日勅令第279号により、朝鮮総督府農事試験場へと改称された。主要業務は、①農業・蚕糸業・畜産業の発達改良に関する調査・試験、②土壌・肥料・農産物・桑葉・繭・生糸・畜産品などの分析・鑑定・調査、③趣旨・種苗・種蓄・種禽・種卵の生産・配布、④原蚕種の製造・配布、⑤講習・講話であり、下部組織として庶務課・種芸部・化学部・病理昆虫部・畜産部・蚕糸部・女子蚕業講習所が置かれ、附属機関として南鮮支場・西鮮支場・木浦棉作支場・龍岡棉作出張所・金堤干拓出張所・車輦館蚕業出張所を管理した。初代場長は元朝鮮総督府勧業模範場で技師の加藤茂苞。原則として、旧勧業模範場の技師・職員がそのまま配属された。1944(昭和19)年5月9日の朝鮮総督府農業試験場設置にともない業務移管され、廃止された。 |
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参考資料 | Ref: A01200591200「朝鮮総督府農事試験場官制」。Ref: A01200618900、13-18頁。Ref: A03010163600「朝鮮総督府農業試験場官制」。 朝鮮総督府農事試験場編『朝鮮総督府農事試験場二拾五周年記念誌 上巻』1931年、1-26頁。 |
歴代長官 部局長等 |
場長:加藤茂苞(1929年9月~1931年、技師、元勧業模範場長)永井威三郎(1932年、技師、永井荷風の弟)湯川又夫(1932年~1942年、技師)今井次(1943年~、技師) |