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地域 | 朝鮮 |
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解説 | 水産試験場は、朝鮮における水産業の指導奨励のため試験及び調査を行う機関。1921年5月6日「朝鮮総督府水産試験場官制」(勅令第二百号)にもとづき設置された。水産に関する試験及び調査、水産に関する分析及び鑑定、養殖用種苗の配付、水産に関する講習及び講話を担った。1934年時点では、釜山本場(釜山牧ノ島)、鎮海養魚場、海苔作業地、試験船三隻を有し、定員は技師5名(奏任)、技手14名(判任)、属1名(判任)だった(他に雇員24名が在籍)。1936年、重要な輸出品である魚粉並びに缶詰の原料の生産地である北鮮に支場を設置。1941年6月現在の職員事務分担表によれば、場長は場務一般を、庶務課は庶務及び会計を、漁務部は漁業試験及び漁船試験を、製造部は朝鮮海苔に関する事項や漁網の防腐染料に関する試験などを、養殖部は沿岸養殖適地調査や鎮海養魚場などを、海洋調査部は海洋観測や海潮流の観測調査などを、北鮮支場は水産食品に関する試験や輸出魚粉の品質改善試験などを分担した。 |
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参考資料 | 朝鮮総督府水産試験場編『朝鮮総督府水産試験場事務報告 昭和9年度』。Ref:A01200195000で、「朝鮮総督府水産試験場官制」。A03010014000で、「水産試験場職員事務分担表」。 |