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地域 | 朝鮮 |
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都市名 | 鎮海・統営・仁川・木浦 |
解説 | 高等船員教育を担った教育機関。1943年12月の行政機構整備により(勅令第893号)、前所属部局である逓信局から交通局へ移管された。前身である同府逓信局高等海員養成所と同様、鎮海に置かれた。入学要件は高等小学校か普通学校高等科の修了等で(府令第122号)、日本・朝鮮の両国籍者が入学可能であった。同所には本科と練習科があり、各科には航海科と機関科が置かれ、修業期間は本科3年・練習科3年の計6年であった。前身機関に置かれた普通海員養成を目的とする3か月課程の別科は廃止され、高等船員教育に専従した。代わって普通海員教育を担ったのが、内地の海員養成所と同等である、1年課程の同局海員養成所(鎮海に設置、1945年5月統営に移転[告示第254号])と、3ヵ月課程の同局普通海員養成所(仁川と木浦[告示第789号]に設置)の二機関であった。1945年の敗戦以降も高等海員養成所の組織自体は存続し、現在の大韓民国海洋大学校の前身となった。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 交通局官制については、A03022878700(1943年11月)を参照。「朝鮮総督府逓信局海員養成所規程左ノ通定ム」府令第122号、1919年7月4日(『朝鮮総督府官報』第2069号、1919年7月4日)。「朝鮮総督府逓信局普通海員養成所ヲ京畿道仁川府ニ置ク」告示第934号、朝鮮総督府逓信局普通海員養成所規程左ノ通定ム」府令第248号、「朝鮮総督府逓信局海員養成所規程左ノ通改正ス」府令第249号、1943年8月14日(『朝鮮総督府官報』第4961号、1943年8月14日)。「朝鮮総督府交通局ニ普通海員養成所ヲ置ク其ノ名称及位置左ノ如シ」告示第789号、1944年5月16日(『朝鮮総督府官報』第5181号、1944年5月16日)。「昭和18年朝鮮総督府告示第390号(朝鮮総督府交通局海員養成所ノ位置)中左ノ通改正ス」告示第254号、1945年5月1日(『朝鮮総督府官報』第5469号、1945年5月1日)。 |