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地域 | 朝鮮 |
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都市名 | 京城 |
解説 | 1910年10月の最初の官制で設置され、主に秘密結社や宗教、社会主義思想などの調査と取締の役割を担った。高等警察課は機密係と図書係から構成された。機密係は、査察に関する事項、集会・多衆運動及び結社に関する事項をはじめとして、外国人(外国旅券)、暗号、宗教取締に関する事項を掌り、図書係は新聞、雑誌、出版物・著作物に関する事務を掌った。当時、朝鮮の警察は憲兵警察制度が採用されていたが、憲兵の配置は課によって異なり、高等警察課は唯一、課長クラスにまで憲兵が配属されていた。1919年8月の改組で憲兵警察制度は廃止、普通警察制度が採用されたため、高等警察課はあらためて本府に置かれた警務局に属するようになり、管掌業務は高等警察に関する事項と新聞や雑誌など検閲に関係する事項となった。1926年4月の改編で高等警察課は廃止、業務が保安課に移管された。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 「朝鮮総督府警務総監部事務分掌規程」朝鮮総督府訓令第4号、1910年10月1日(『官報』第8192号、1910年10月10日)「朝鮮総督府官制改正」勅令第386号、1919年8月19日(『朝鮮総督府官報』号外、1919年8月20日)「朝鮮総督府事務分掌規程改正」訓令第30号、1919年8月20日(『朝鮮総督府官報』号外、1919年8月20日)松田利彦『日本の朝鮮植民地支配と警察―1905~1945年』(校倉書房、2009年) |