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地域 | 台湾 |
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都市名 | 台北 |
解説 | 土木局の前身は、1896(明治29)年5月に台湾総督府民政局臨時土木部として設置され、その後1897(明治30)年10月に総督府財務局土木課、続いて1898(明治31)年6月に総督府民政部土木課、1901(明治33)年11月に総督府民政部土木局というめまぐるしい変遷を辿った。これ以降は比較的安定したものの、1909(明治42)年10月に台湾総督府土木部、1911(明治44)年10月に台湾総督府民政部土木局、1919(大正8)年8月に台湾総督府土木局、そして1924(大正13)年12月に土木局が廃止され総督府内務局土木科に再編されるなど組織の位置づけはなかなか定まらなかった。1909(明治42)年10月の台湾総督府土木局への再編時に、臨時台湾工事部(旧台湾総督府基隆築港局)、台湾総督府電気作業所(旧台北電気作業所)という特設部局を吸収したが、1911(明治44)年10月に再び民政部土木局に戻ったときのこれらの特設部局はそれぞれ臨時台湾工事部、台湾総督府作業所として復活している。特設部局を吸収した台湾総督府土木局は1909(明治42)年10月の台湾総督府土木部官制(勅令第271号)によれば、土木、築港、灌漑及び排水、営繕、電気、水力に関する事項を管轄すると定められ、同月の台湾総督府土木部分課規定(訓令第155号)で庶務課、工務課、営繕課が置かれた。水力に関する事項には上下水道事業も含まれた。部長には台湾総督府民政長官が充てられている。1911(明治44)年10月に臨時台湾工事部と台湾総督府作業所を切り離し、民政部土木局となった際には、台湾総督府民政部土木局処務規程により庶務課、土木課、営繕課が置かれ、管轄する業務に市区改正事業が加えられている。 |
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参考資料 | やまだあつし「台湾総督府土木局の技師について」『名古屋市立大学人文社会学部研究紀要』第10号、2001年 「日本法令索引」「国史館台湾文献館 台湾総督府府(官)報資料庫」(典蔵号 Ref: 0071012819a088, 0071013369a005) |
歴代長官 部局長等 |
長尾半平・局長心得(1902年5月1日現在)/高橋辰次郎(1912年5月1日現在)/角源泉(1915年5月1日現在) |