トップページ > グロッサリー検索
地域 |
中国
|
---|---|
都市名 |
上海
|
解説 |
上海方面根拠地隊は、1939年11月の支那方面艦隊の改編時に第一根拠地隊をもって編成された、支那方面艦隊直轄部隊。この時の編成は朝日、第一・第二砲艇隊、上海港務部。太平洋戦争開戦時、上海海軍特別陸戦隊とともに黄浦江上に碇泊する米砲艦ウェーキ・英砲艦ペテレルを拿捕し、共同租界に進駐、敵性権益の接収を行う。1942年5~7月、「せ」号作戦(浙?作戦)、浦東作戦に協力。1943年9月、イタリア権益接収。同年から上海厦門間、上海青島間の水上護衛を行う。1944年6月1日の編成は、安宅・鳥羽・栗・宇治・興津・栂・蓮、舟山島警備隊、南京警備隊、上海港務部。1944年9月、節号作戦(浙東作戦)の温州方面作戦に従事。終戦時長官は森徳治少将。終戦後は上海方面根拠地隊司令官が上海地区の終戦処理を統制指揮。1945年9月7日、湯恩伯率いる第三方面軍が上海地区に進駐し陸海軍の武装解除。9月13日に中国海軍接収員が上海に到着して航空関係を除く海軍の接収開始、1946年2月に終了。上海方面根拠地隊司令部は1945年9月中旬に水交社に移転、10月上旬に旧六三公園に移転、10月中旬に復興島(旧昭和島)に集中。上海方面の還送は1946年1月上旬以後、米LST船配船により急激に活発となり、2月に一時中断するが3月以降上海への配船が急激に増加、4月中旬に上海および周辺の軍民の大部分の還送が完了、海軍は5月末に戦犯容疑者と総連絡部以外の送還を終了し、7月4日の総連絡部撤退をもって全員還送完了。
|
上位の階層 | |
下位の階層 | |
参考資料 |
『戦史叢書 中国方面海軍作戦<2> 昭和13年4月以降』128~129、325、362、389、407、416、469、472~473頁。『日本陸海軍総合事典』479頁。『日本海軍編制事典』芙蓉書房事典、2003年、488頁。防衛省防衛研究所④全般-216「大東亜戦争 功績便覧 特別根拠地隊」。
|