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地域 |
日本
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都市名 |
東京
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解説 |
引揚援護庁は1948年5月31日、政令第124号「引揚援護庁設置令」に基づき厚生省の外局として設置。引揚援護院の業務(内地以外の地域から内地に引き揚げる者、および内地から内地以外の地域へ引き揚げる者に対する応急援護・検疫業務)および復員庁の業務(旧陸海軍の復員およびこれに関連する事務)を統合して所掌。中央機構に長官官房、援護局、復員局、地方組織に地方支分部局が置かれた。初代長官は斉藤惣一。1951年10月16日戦傷病者戦没者遺族などの援護問題を検討する審議室が設置され、1952年1月23日援護課に改編、戦傷病者戦没者遺族などの援護業務を所掌。旧援護課は指導課と統合されて引揚課となり、引揚者援護を所掌した。戦傷病者戦没者遺族等援護法の公布に伴い、5月14日機構改革が行われた。引揚援護庁は援護局と復員局の両局からなっていたが、援護課以外の援護局職員は復員局職員が兼務し、一貫作業の建前で運用された。また、厚生大臣に対して意見を述べさせるため附属機関として援護審査会が設置された。1954年3月31日に外局としての引揚援護庁は廃止、厚生省の内局として引揚援護局が設置された。
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参考資料 |
『国史大辞典』11巻855頁〔引揚援護庁〕
『官報』第6409号外、1948年5月29日、1~3頁
引揚援護庁長官官房総務課記録係編『引揚援護の記録』引揚援護庁、1950年3月、5~9頁
厚生省引揚援護局総務課記録係編『続・引揚援護の記録』厚生省、1955年3月、8~14頁
厚生省援護局編『引揚げと援護三十年の歩み』厚生省、1977年10月、28~31頁
厚生省五十年史編集委員会編『厚生省五十年史』厚生問題研究会、1988年5月、883頁
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