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地図に関係した資料をそろえています。 捕虜に関係した資料をそろえています。


・ 文中の太字に下線がある語句は日露戦争用語集にリンクしています。

 20世紀の初頭に起こった日露戦争は、各国の新聞記者や軍人による取材合戦の舞台でもありました。日本の新聞社やイギリスの「タイムズ」紙、アメリカの「ワシントンポスト」紙などは従軍記者を派遣し、各国の政府は観戦武官(戦況を観察して報告を行う軍人)を送って戦争の実像を調査させました。日本軍は、そうした記者や武官を伴って作戦を続けましたが、しばしば取材活動に制約を加えて情報統制をはかりました。

こうした事柄に関連して、アジア歴史資料センターには以下のような資料があります。


1. 外国武官第1軍配属従軍の件
2. 従軍外国武官の電報発受に関する心得規定の件
3. 新聞記者公示の件



下の画像をクリックしていただくと、日露戦争とジャーナリストにまつわる各資料を閲覧できます。



■ 防衛省防衛研究所所蔵 ■
 表 題:外国武官第1軍配属従軍の件

 レファレンスコード:C03020108500
 明治37年(1904年)4月の日本第1軍に、ドイツのホフマン大尉(Hoffman)、イギリスのハミルトン中将(Sir Ian Hamilton)のほか、アメリカ・フランス・オーストリアなどの軍人が同行した旨が記載されています(3〜4画像目)。


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■ 防衛省防衛研究所所蔵 ■
 表 題:従軍外国武官の電報発受に関する心得規定の件

 レファレンスコード:C03025581800
 日本軍は、外国の武官が日本軍の電信用ケーブルを使って通信を送ったり受け取る際に細かい注文をつけ、さらに必要ならば「電文の一部若くは全部の発送を拒絶」(原文カナ)すると規定しています。


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■ 防衛省防衛研究所所蔵 ■
 表 題:新聞記者公示の件

 レファレンスコード:C03025516300
 
 大本営陸軍幕僚の文責による資料です。その中で、日本軍は従軍記者に「艱苦欠乏に耐え」「軍事の機密を守り」「内地の士気民心を興奮せしめん事」(原文カナ)を求めていると言及しています。


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