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地域 | 日本 |
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都市名 | 呉 |
解説 | 呉鎮守府は、広島県呉にあった日本海軍の根拠地。1889年7月に開設し、小さな漁村だった呉は、軍港として発展した。1889年5月28日公布の鎮守府条例によれば、鎮守府は出師の準備、軍港要港の防御、管海の警備、軍艦の製造修理、兵員の徴募訓練を掌った。鎮守府司令長官は、天皇に直隷し、所属の軍艦軍隊を統率し、海軍大臣の命を受け所管の軍政を総理するものとされた。鎮守府には、造船部、兵器部、主計部、建築部を置かれた。造船部は、艦船を製造、修理し船具及び船体機関に属する需用物品を準備供給した。兵器部は、砲銃、水雷、弾薬、火具などの製造、修理、準備、供給を行った。主計部は、会計、経理、物品の購買売却、被服。糧食などを掌った。建築部は、船渠、電線、浚港、造家、その他水陸の工事、土地家屋の管理及び軍港内地勢変更の監視を掌った。その後、造船部は造船廠を経て、1903年に呉海軍工廠となった。1923年8月22日、それまでの鎮守府条例に代わって、鎮守府令が制定された。呉海軍工廠では、航空母艦「赤城」、戦艦「大和」などが建造された。 |
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参考資料 | 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』東京大学出版会、2005年、755頁。「呉佐世保両鎮守府ヲ開庁ス」(アジ歴:A15111737300)2画像目。「御署名原本・明治二十二年・勅令第七十二号・鎮守府条例制定鎮守府官制廃止」(アジ歴:A03020040600)5、12-13画像目。 |
歴代長官 部局長等 |
初代司令長官:中牟田倉之助(海軍中将) |