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地域 | 日本 |
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都市名 | 東京 |
解説 | 鉄道院は1908年12月4日公布・施行の「鉄道院官制」(勅令第296号)により、内閣総理大臣の管理下に設置された。鉄道院の設置により、逓信省の管轄下にあった帝国鉄道庁は廃止となった。鉄道院の設置は、1906年3月30日公布の「鉄道国有法」による私鉄買収が完了したことに伴い、逓信省鉄道局と帝国鉄道庁とに分離していた鉄道業務を一元化、独立官庁として権限を強化することを目的としていた。それゆえ、鉄道院は鉄道国有化後の総合的な管轄官庁であったと言われている。鉄道院は鉄道および軌道に関する事項、ならびに南満洲鉄道株式会社に関する事項を統理することと規程された。鉄道院の職員構成は、総裁・副総裁・技監・理事・参事・秘書・主事・主事補・技師・書記・技手となっており、総裁は親任であり、内閣総理大臣の監督を承けることとされた。副総裁および技監は勅任とされた。鉄道院には鉄道院総裁官房のほか、総務部・建設部・運輸部・計理部・鉄道調査所が置かれた。1909年12月16日には統監府鉄道庁所管の鉄道が鉄道院に移管され、統監府鉄道庁は韓国鉄道管理局に改編された。鉄道院は1920年5月15日に廃止され、鉄道省に昇格された。 |
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参考資料 | 「鉄道院官制(勅令第296号)」(アジ歴Ref:A03020776600)。「鉄道院」(原田勝正執筆)丸山雍成・小風秀雅・中村尚史編『日本交通史辞典』吉川弘文館、2003年、589~590頁。 |
歴代長官 部局長等 |
鉄道院総裁:後藤新平・兼任(1908年12月5日-1911年8月30日)/原敬・兼任(1911年8月30日-1912年12月21日) |