日本

加賀／大阪

石川県瀬越（加賀市）出身の船主・大家七平により、1903（明治36）年11月に設立された汽船会社。大家家は1889（明治22）年には和船9隻・西洋型帆船3隻を所有し、北陸を中心に海運業を経営していたが、その後大阪に拠点を移し、所有船の汽船への転換を進めた。1896（明治29）年10月には逓信省の命令航路である新潟―ウラジオストク間・函館―コルサコフ間航路を開設（1904年3月廃止）。1902年時点で汽船2隻・西洋型帆船5隻を所有。日露戦争に際しては御用船として汽船3隻を供出した。

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「大家七平」（中西聡執筆）丸山雍成・小風秀雅・中村尚史編『日本交通史辞典』吉川弘文館、2003年、145頁。