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地域 | 日本 |
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都市名 | 東京 |
解説 | 米穀の価格の平準を行った大蔵省内の担当部局。常平局は、米の買収・輸出・払い下げ、精米・新古米の交換、小麦の買収・輸出・払い下げを実施し、府県および常平局出張所からの米価報告と府県からの米麦の作柄および収穫状況に関する報告をうけて、米価調整の参考にした。1878年6月17日に常平局の事務章程が定められ、同年7月1日に開設された。商務掛、審査掛、計算掛、大阪支局、浅草米廩、難波米廩、兵庫米廩、長崎米廩、石巻米廩を置いた。1880年6月24日には備荒貯蓄掛が置かれ、同年12月4日に若津米廩を設置した。1881年4月8日米商会所に関する事務を農商務省に移管した。同年7月8日、三重県と山口県に委託していた米廩保護と米穀出納の事務が大蔵省の所管となり、四日市米廩と赤間米廩を置いた。翌年1月17日、職制および事務章程を定め、改組した。しかし、結局は米価の高騰期には貯蔵米は不足し、低落期には資本金が欠如するなどという状態に陥り、十分な効果を上げることはできなかったので、同年11月4日同局は廃止され、代わりに庶務局が設けられ、その事務を引き継いだ。 |
上位の階層 | |
参考資料 | ・常平局の設置については、「常平局設置之儀上申」(アジ歴Ref:A07060794500)を参照。常平局の廃止については、「大蔵省之部 同省中常平局ヲ廃止シ庶務局ヲ設置ノ件」(アジ歴Ref:A07061279700)、「常平局ヲ廃シ庶務局ヲ置ク」(アジ歴Ref:A15110008700)(1882年11月)を参照。 ・大蔵省百年史編集室編『大蔵省百年史』財団法人大蔵財務協会、1969年、143頁。 ・「常平局」朝倉治彦編『明治官制辞典』、東京堂出版、1969年、315-316頁。 |
歴代長官 部局長等 |
与倉守人(大蔵省常平局長) |