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地域 | 南方軍政地域 |
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都市名 | インドネシア(スマトラ) |
解説 | 1943年3月、陸軍南方占領地であるスマトラ島パレンバンにおける防空・防衛を主務とするパレンバン防衛隊の編成が下令され、その司令部が第25軍の戦闘序列に編入された。スマトラ島の油田、とりわけパレンバン製油所は戦争指導上の要衝であり、陸軍の名誉にかけて完璧な防衛を期する必要があると東条英機陸軍大将が強調したという。パレンバン防衛隊には空地一元統帥(防空、防衛指揮の一体化)が目指され、司令部のほか防空第101、102、103各連隊が編入され、飛行部隊や兵站警備隊、電信隊などが配属された。しかし1943年12月、スマトラ島全域の航空部隊指揮を一元化する目的で第9飛行師団が編成され、パレンバン防衛隊も編入された。その結果、第9飛行師団は第3航空軍の指揮下に入り、パレンバン製油所地帯の防空に専念することになり、パレンバン及び周辺地帯の地上防衛任務は第25軍隷下の独立混成第26旅団に移譲された。 |
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参考資料 | パレンバン防衛司令部の第25軍編入命令(大陸命750号)はC14060052100(1943年3月)を参照。防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書 陸軍航空の軍備と運用<3>大東亜戦争終戦まで』朝雲新聞社、1976、114-115頁。防衛庁防衛研修所戦史室『戦史叢書 南西方面陸軍作戦 マレー・蘭印の防衛』朝雲新聞社、1976、90-140頁。 |