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地域 | 海南島 |
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解説 | 海南警備府は、日本占領下の海南島の警備を担当した特設警備府である。1939年1月、海南島占領作戦を決定した日本海軍は、前進根拠地防衛部隊として第4根拠地隊を編成した。島北部の占領に続いて、海軍が単独で南部の三亞などを占領すると、根拠地隊を三亞に駐屯させ、島南部を直接占領下に置いた。同年11月、支那方面艦隊の改編に伴う支那方面艦隊の改編に伴い第2遣支艦隊附属海南島根拠地隊に再編された。この時、島北部の海口にあった海南島海軍特務部を隷下に編入した。また、この時点での隷下部隊は、第15警備隊、第16警備隊、佐世保第8特別陸戦隊、横須賀第4特別陸戦隊、舞鶴第1特別陸戦隊であり、島内を5区に分けて警備した。1945年9月、広州・海南島地区の日本軍は広州で中国軍に降伏し、警備府司令部は接収に備えて海口に移転した。同年10月から中国軍による接収が開始され、司令部は瓊崖日本官兵善後連絡部と改称され、中国軍との折衝にあたった。三亞の旧警備府は12月に接収された。1946年3月末、大部分の要員は日本に帰国した。 |
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参考資料 | アジ歴Ref:C13071991600(根拠地隊への特務部の編入)。C12070156000(「特設艦船部隊令」改正による海南警備府への改組)。C08010659200(接収)。『戦史叢書79中国方面海軍作戦<2>昭和13年4月以降』121~122・241・440・464~465・494~498頁。『日本陸海軍総合事典』478頁。太田弘毅「海軍の海南島統治について」(『史滴』第4号、1983年)。小池聖一「海軍南方『民政』」(疋田康行編著『「南方共栄圏」-戦時日本の東南アジア経済支配-』多賀出版、1995年)。水野明「資料 日本海軍の海南島占領支配(1)」(『愛知学院大学教養部紀要』第49巻第2号、2001年)。水野明「資料 日本海軍の海南島占領支配(2)」(『愛知学院大学教養部紀要』第49巻第3号、2002年) 。 |