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地域 | 中国 |
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都市名 | 海南島 |
解説 | 海南海軍特務部は、日本占領下の海南島で軍政を担当した組織である。1939年2月、陸海軍共同の海南島占領作戦が開始されると、海軍は軍政機関として第5艦隊情報部を組織した。情報部は海南島における特務、各種調査、情報収集、その他海軍要務を管掌した。情報部は海南島北部の海口に置かれた。情報部の指導により占領地に治安維持会が組織され、7月には瓊崖臨時政府が設立した。同政府の最高顧問は情報部長が務めた。同年11月、情報部は海南島海軍特務部に改組され、三亞の海軍根拠地隊の指揮下に置かれた。所在地は引き続き海口であった。海軍では軍政組織を「民政部」と称するのが一般的だが、海南島では汪政権の主権に配慮して「特務部」と呼称した。1941年5月、海南海軍特務部と改称し、総監以下の職員と、官房、政務局、経済局、衛生局の各局を置いた。1943年4月、特務部内に地政局を置いた。1945年9月、広州・海南島地区の日本軍は広州で中国軍に降伏し、特務部は同年10月に中国軍に接収された。 |
上位の階層 | |
参考資料 | アジ歴Ref:C13071981300(情報部規程)。C13071991600(特務部規程)。C12070163000(特務部令)。C12070174400(地政局)。C08010647100(接収)。太田弘毅「海軍の海南島統治について」(『史滴』第4号、1983年)。小池聖一「海軍南方『民政』」(疋田康行編著『「南方共栄圏」-戦時日本の東南アジア経済支配-』多賀出版、1995年)。水野明「資料 日本海軍の海南島占領支配(1)」(『愛知学院大学教養部紀要』第49巻第2号、2001年)。水野明「資料 日本海軍の海南島占領支配(2)」(『愛知学院大学教養部紀要』第49巻第3号、2002年)。 |