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地域 | 台湾 |
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都市名 | 淡水・漁翁島・安平・打狗(高雄)・鵞鸞鼻・富基角・鼻頭角・基隆・白沙岬・北島 |
解説 | 航路標識の事務を掌った、台湾総督の管理に属する機関。1896年3月公布の官制(勅令第96号)により設立が定められた。当初は清国が建設した5か所(淡水、漁翁島、安平、打狗、鵞鸞鼻)と日本が新築した2か所(富貴角、鼻頭角)の計7か所に置かれ、1900年に基隆(台湾総督府告示第15号)と白沙岬(同府告示第109号)、1902年に北島(同府告示第40号)へ増設され計10か所となった。各灯台所には判任官の所長と看守が置かれ、所長は上級の看守により兼任され民政長官の命を承けて一切の事務を掌理し、また看守は上官の命を承け庶務に当たった。各灯台所は灯台の維持管理に加え、近傍の挂灯浮標や導灯等の管理を担うこともあり、また1901年4月より淡水、安平灯台所以外で気象観測の実施が定められた(同府訓令第104号)。1902年6月の官制改正(勅令第257号)により独立官制は廃止され、民政部通信局の管下に編入された。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 官制については、A03020233600(1896年3月)、A0302547299(1902年6月)を参照。「台湾総督府灯台所官制第7条ニ依リ灯台所ノ名称及位置左ノ通相定ム」台湾総督府令第22号、1896年7月16日(『官報』第3929号、1896年8月3日)。「台北県堡白米甕庄万人堆鼻ニ灯台所ヲ設置シ基隆灯台所ト称ス但灯質及灯光区域ノ方位竝点火月日ハ追テ告示ス」台湾総督府告示第15号、1900年2月21日(『台湾総督府報』第698号、1900年2月21日)。「台北県竹北二堡新坡下庄新坡下ニ灯台所ヲ設置シ白沙岬灯台所ト称ス但灯質及灯光区域ノ方位竝点火月日ハ追テ告示ス」台湾総督府告示第109号、1900年12月8日(『台湾総督府報』第872号、1900年12月8日)。「澎湖庁澎湖列島最北端目斗礁上ニ灯台所ヲ設置シ北島灯台所ト称ス但灯質及灯光区域ノ方位竝点火月日ハ追テ告示ス」台湾総督府告示第40号、1902年4月5日(『台湾総督府報』第1134号、1902年4月5日)。「台湾総督府灯台所気象観測規程左ノ通相定ム」訓令第104号、1901年4月12日(『台湾総督府報』第936号、1901年4月12日、典蔵号:0071010936a001)。台湾総督官房調査課『施政四十年の台湾』台湾時報発行所、1937年、280頁。台湾総督府交通局逓信部『逓信志 航路標識編』(台湾総督府交通局逓信部、1928年、8-12頁)。台湾総督府台北測候所『台湾気象報文 第1』台湾総督府台北測候所、1899年、1-6頁。 |