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地域 | 台湾 |
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都市名 | 台北 |
解説 | 台湾に置かれた官立の中央図書館。台湾総督の管理の下、図書を収集・保存し、公衆の閲覧に供するところとして設置された。1914年4月、台湾総督府図書館官制が公布され、同年11月、艋舺にあった清水祖師廟内に仮事務所が設けられた。1915年3月、台湾総督府図書館規則が定められ、6月には図書館長職務規程が定められた。同月に台湾総督府附近の台北城内の書院街に移動し、8月9日に開館した。図書館には館長、司書官、司書、書記の職員が置かれ、1916年5月には館長は特別任用とされ、帝国大学司書官の任用に準拠した。図書館の蔵書は1901年に台湾協会が台北城西門附近の登瀛書院(のちに淡水館と改称)内に開き、1906年に閉館した台湾文庫の蔵書をもとにしており、蔵書を管理していた東洋協会台湾支部から引き受けた。1945年の空襲により壊滅するが、疎開していた蔵書をもとにして戦後に台湾省行政長官公署図書館が設立され、現在の国立台湾図書館に引き継がれている。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 台湾総督府図書館の官制については、A03021001000を参照。館長の特別任用に関しては、A03034111100を参照。沿革に関しては、A06032513800を参照。「台湾総督府図書館規則」台湾総督府府令第11号、1915年3月5日(台湾総督府『府報』第701号、1915年3月5日)。「台湾総督府図書館長職務規程」台湾総督府訓令第77号、1915年6月12日(台湾総督府『府報』第772号、1915年6月12日)。「台湾総督府図書館図書閲覧開始」台湾総督府告示第96号、1915年8月6日(台湾総督府『府報』第813号、1915年8月6日)。曾堃賢「日據時期(1895-1945)台湾区公共図書館事業之研究(続)」(『教育資料与図書館学』24-3、1987年、284-309頁)。 |
歴代長官 部局長等 |
台湾総督府図書館長一覧隈本繁吉 1915年8月6日~1916年5月16日太田為三郎 1916年5月16日~1921年7月8日並河直広 1921年7月8日~1927年7月9日(在職中死亡)若槻道隆(事務取扱) 1927年7月9日~1927年8月30日山中 樵 1927年8月30日~1945年8月15日 |