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地域 | 台湾 |
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都市名 | 台北 |
解説 | 台湾固有の慣習を調査するために設置された組織。1901年10月25日、台湾の法制および農工商経済に関する旧慣習を調査するため「臨時台湾旧慣調査会規則」が公布された。会長は民政長官が充てられ、内務大臣の奏請により内閣総理大臣が任命する委員、調査事務を補助する補助委員、書記、通訳から構成された。1902年6月10日、事務章程が定められ、第一部、第二部、庶務掛が置かれた。第一部には法制、行政、経済の三科が置かれ、主として法制を調査し、第二部は農工商経済の旧慣を調査することが定められた。1909年4月、調査会は台湾総督の指定する法案の起草も担うこととなり、同年6月には事務章程が改定され、第三部が設置されて法案の起案審議に関する事項を所掌し、委員で構成される法案審査会が新設された。1919年5月、調査終了に伴い、調査会は廃止された。調査会では台湾北部から調査を始め、陸続と調査報告を提出し、のちに『台湾私法』、『清国行政法』、『台湾蛮族慣習研究』などとして刊行された。 |
上位の階層 | |
参考資料 | 臨時台湾旧慣調査会の設置については、Ref:A03020509900を参照。法案審議の追加については、Ref:A03020797300を参照。臨時台湾旧慣調査会の廃止については、Ref:A03021191500を参照。「臨時台湾旧慣調查会會事務章程」台湾総督府訓令第41号、1902年6月10日(台湾総督府『府報』第1767号、1902年6月10日)。「臨時台湾旧慣調查会會事務章程中改正」台湾総督府訓令第99号、1909年7月15日(台湾総督府『府報』第2744号、1909年7月15日)。 |
歴代長官 部局長等 |
岡松参太郎・第一部長兼第三部長(1901年12月21日~1919年5月6日) |