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解説 |
1944年7月10日、航空兵力の集散離合を容易にするため全面的な空地分離が行われ、航空隊は在来の番号航空隊(甲航空隊)に加え、新設の方面航空隊(乙航空隊)の二種類に分けられた。甲航空隊は飛行隊または特設飛行隊が配属するのに対し、乙飛行隊は飛行隊を持たず、防空隊・見張隊・設営隊が配属し、主に基地任務を行う(所要の時機に甲航空隊の飛行隊または特設飛行隊が乙航空隊の配備基地に派遣された場合は、乙航空隊司令または基地司令官がその飛行隊の指揮を執り得る)。なお、甲乙の名称は法規によって定められたものではなく便宜的に付与したもの。7月10日に第1航空艦隊第22航空戦隊隷下に東カロリン航空隊、第23航空戦隊隷下に濠北航空隊、第26航空戦隊隷下に比島航空隊、第61航空戦隊隷下にマリアナ航空隊・西カロリン航空隊が、第2航空艦隊第21航空戦隊隷下に台湾航空隊、第25航空戦隊隷下に南西諸島航空隊、直属の九州航空隊、第3航空艦隊第27航空戦隊隷下に南方諸島航空隊、直属の関東航空隊の10個の乙航空隊が編成されたほか、終戦までに17の乙航空隊が編成された。
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参考資料 |
『戦史叢書 海軍航空慨史』457~460頁、日本海軍航空史編纂委員会編『日本海軍航空史(2)軍備編』時事通信社、330~333頁、『日本海軍航空史(3)制度・技術編』206~211頁。
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