太平洋戦争に敗北する以前、日本は国外において植民地を経営しており、それに加え太平洋戦争勃発後には陸海軍による占領地の経営も行っていました。
それら「外地」には台湾・朝鮮の総督府や樺太庁、関東庁、南洋庁といった行政機関が置かれ、日本が行政権を担っていました。
そこでは陸海軍軍人のみならず、日本内地から派遣された多くの官僚が業務に従事していました。
「外地」での勤務経験は、官僚としてのキャリアにおいてどのような意味を持っていたのでしょうか。
今回の特別展では、「外地」を対象とし、そこに置かれていた行政機関の組織変遷、および日本国内と「外地」の行政機関の間で行われた人事異動、ないしは植民地官僚の経歴にスポットを当て、「外地」での勤務経験が彼らにとっていかなる意味があったのかを探ります。
テーマ別ページの「官僚の経歴を見る」コーナーから、各植民地機関で勤務していた官僚の経歴を調べて、さらにアジ歴データベースを検索することで、その人物が従事した業務に関する文書、もしくはその人物に関わる叙位・叙勲の記録、辞令などを見ることができます。
なお本コンテンツでご紹介する関連資料は、当センターデータベースで公開している資料を対象としております。
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