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Area | 日本 |
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City name | 東京 |
Commentary | 文部省による西欧型の教育制度の整備と並行して、諸外国との交渉にあたるべき外国語の知識をもった人材の養成を急務として、1871(明治4)年に外務省によって設置された。当初外務省は通訳の派遣を神奈川県庁、長崎県庁に代診したが人員不足を理由に断られたため、外国人教師を雇い入れ、旧福岡藩邸に漢語学所と洋語学所を設置した。洋語学所には英語科、仏語科、ドイツ語科など、また漢語学所には漢語科、清国語科が置かれた(「設漢語学所」、「設洋語学所」)。また、翌1872年には外務省に韓語学所が設置された。しかし、開校直後から財政問題をめぐって外務省、文部省、大蔵省間で複雑な駆け引きがあり、結果的に1873年に漢語学所と洋語学所が文部省に移管されることになった。そして、学制二編に基づく措置として開成学校語学課程と外務省語学所を合併し、東京外国語学校となった。 |
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Reference materials | 東京外国語大学史編纂委員会編『東京外国語大学史』通史編、東京外国語大学、1999、43~49頁。「東京外国語学校」(執筆者上沼八郎)『国史大辞典』10巻、吉川弘文館、1989、49頁。「外務省中ニ洋語漢語両学所ヲ設ク」(アジ歴Ref:A15070103400)、「設漢語学所」(アジ歴Ref:A15070908700)、「設洋語学所」(アジ歴Ref:A15070908800)。 |