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財務部は、台湾総督府民政局の財務を掌る部局である。1895年5月の台湾総督府仮条例によると、台湾総督府に3局7部の設置が構想され、そのうち租税や予算・決算に関する事務を分掌する組織として財務部が定められた。当初、財務部には関税を取り扱う関税課、その他の租税や予算・決算を取り扱う主税課が置かれることとされた。その後、1896年3月30日の勅令第90号によって民政局7部の設置が定められ、財務部が発足した。同年4月11日、台湾総督府民政局各部分課規程により、財務部は租税・関税・経理・監督・調査の5課体制とされた。1897年10月13日、勅令第362号によって財務局が設置され、財務部の職掌は引き継がれることとなった。

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「台湾総督府仮条例」（伊藤博文編『秘書類纂　第18巻』秘書類纂刊行会、1933年、450～454頁）。御署名原本・明治二十九年・勅令第九十号・台湾総督府民政局官制（A03020233000）。「台湾総督府民政局各部分課規程」（『官報』第3847号、明治29年4月29日）。御署名原本・明治三十年・勅令第三百六十二号・台湾総督府官制制定台湾総督府条例台湾総督府民政局官制台湾総督府軍務局官制及台湾総督府民政局土木部官制廃止（A03020310400）。