Top Page > JACAR Glossary Search
Commentary |
第10方面艦隊は、戦局の悪化と本土決戦の準備のため、またフィリピンで孤立した第3南遣艦隊およびこれを中核とする南西方面艦隊にかわりマレー方面の防衛を指揮するべく、1944年2月5日に設立された。第13航空艦隊、第1および2南遣艦隊などを隷下におき、主な火力は重巡洋艦羽黒、同足柄を含む第5戦隊が担った。5月よりアンダマン、ニコバル諸島の兵力をマレー、シンガポールへ輸送する任務に参加。16日、ペナン沖海戦に参加、英海軍の雷撃により羽黒沈没。6月8日、輸送作戦に従事していた足柄も雷撃により沈没。終戦時の司令長官は海軍中将福留繁。司令部はシンガポールで終戦を迎えた。第7方面軍の強力な統制のもと築城等防備を進めていたため大部隊が駐留。同方面艦隊の復員の経過から、シンガポール近隣に分散・駐留していた第1南遣艦隊の復員にも相応の時間がかけられたものと推測できる。第10方面艦隊隷下各部隊の終戦時の駐留先については『戦史叢書
南西方面海軍作戦 第二段作戦以降』付録第1に詳しい。復員(葛城等に乗船)開始後も警備や戦後処理のためスマトラ、タイ、ビルマ等に分散して駐留。1946年10月23日時点で葛西中佐参謀の復員を確認。1947年8月16日時点で司令部46名の残留を確認。
|
---|---|
Upper level hierarchy | |
Lower level hierarchy | |
Reference materials |
戦史叢書 南西方面海軍作戦 第二段作戦、538-541、605-609頁、付録第1。
戦史叢書 南西方面陸軍作戦 マレー・蘭印の防衛、453-464頁
C15010127900
C15010144800
日本陸海軍人名事典、417頁
|