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Korea
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Commentary |
日本人世話会は、「在朝鮮日本人の保護」を目的とした民間団体である。はじめ「日本人会」と名乗ったが、まもなく「日本人世話会」に改称した。1945年8月18日に、朝鮮在住の財界人、マスコミ関係者、大学関係者などを中心にして、「生活の援護、引揚の世話、米軍との交渉」を主目的に、「京城日本人世話会」が発足したのを始めとした。敗戦時、朝鮮の日本人は、70万人以上にのぼり、満洲や朝鮮北部からの脱出者の受容れも活動のひとつとなった。これに対して総督府や朝鮮軍は協力的であり、朝鮮総督府は8月24日に各道知事あてに「内地人世話会に関する件」通牒を発し、組織の発足を応援した。また朝鮮軍から資金の提供を受けたところもあった。8月下旬までに、仁川、開城、清州、大田、大邱、釜山、郡山、光州、木浦、春川など各地に発足したが、構成員は、商工会議所や大企業の役員など経済人、地方会議員が中心となった。
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Showa (Post World War 2 Period) > Repatriation > Related Organizations Overseas > Korea > Assistance Association for Japanese Residents
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Reference materials |
1.森田芳夫『秘録大東亜戦史朝鮮篇、朝鮮引揚史』(富士書苑、1953年)38頁、
2.穂積真六郎『わが生涯を朝鮮に』友邦協会、1974年)190-192頁、
3.宮本正明「朝鮮軍・解放前後の朝鮮」(『東洋文化研究』第6号、2004年)275-276頁
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